岩崎電気は2024年6月にHIDランプ、HID安定器の製造を終了すると発表した。以下、岩崎電気から発表された生産終了の背景コメントとなります。
近年、照明市場ではカーボンニュートラルやSDGsなどの世界的なトレンドを背景として、日本政府の「新成長戦略」や「エネルギー基本計画」日本照明工業会の「LIGHTING VISION 2030」などの取り組みが行われており、LED照明への切り替えが急速に進んでおります。
弊社でも、環境負荷の低減を目的とした「水銀条約」を遵守し、2020年12月末に水銀ランプの生産を終了し、代替となるLED光源、LED機器の商品ラインアップ拡充に注力しております。
水銀ランプの生産終了後も、メタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプ及び適合するHID安定器の生産を継続してまいりましたが、LED化が進む中、生産数は年々減少しており、弊社グループにおける売上高に占めるHIDランプ、HID安定器の割合は5%以下となっております。
また、このような状況下にて、各種部材の調達が困難となるばかりか、一部の部材については、もはや調達ができなくなる事態にもなり、生産の継続が非常に難しい状況となっております。これらの背景により、この度、HIDランプ、HID安定器の生産終了を決定いたしましたので、諸事情をご高察いただき、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
■岩崎電気はHIDにおけるガリバー企業でありましたが、2020年に水銀ランプの製造販売を終了して以降の大きな転換点となります。
HID安定器の最終の商品調達機会は本年2024年10月末の大口発注が最後のチャンスとなります。(以下、岩崎電気からのコメント)
今後、HIDランプについては2025年1月末までの間にできるだけの生産を行い、生産終了後も在庫がある限り販売を継続いたしますが、品種によっては早期に販売が終了となる場合がございますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
HID安定器については、2024年10月末までに大口のご注文の受け付けを終了し、2025年1月末までの間にご注文分を生産して終了とする予定です。生産終了後も在庫のあるものについては、在庫限り品として販売いたします。
上記の通りHIDランプの調達可能時期は来年2025年1月が最終となりますが、過不足無く入手が可能かは不透明な状況と考えられますのでご使用中であり当面の調達在庫をお考えの方はなるべく早く行動されることをお勧めします。
■生産終了スケジュールまとめ
HIDランプ 生産終了 2025年1月31日
HIDランプは、これまでの販売実績を踏まえ、2025年3月末時点で、弊社推定、約1年半分の在庫化を行い、生産終了後も在庫がある限り販売を継続いたします。 しかしながら、品種によっては早期に終了となる場合がございますので、LED化のご検討をお願いいたします。
HID安定器 大口受注受付期間 2024年10月31日まで
生産終了 2025年1月31日
HID安定器は、2024年10月31日まで大口のご注文をお受けし、2025年1月31日に生産を終了する予定です。 生産終了後も在庫のあるものについては、在庫限り品として販売いたします。
対象品種
【HIDランプ】
【HID安定器】